通勤時間がなくなった…増えたのはテレビ時間!?
コロナ禍になり国の緊急事態宣言の発令をきっかけとして始まったテレワーク。我が家では当時幼稚園の娘がいたこともあって、子どもの近くで仕事ができるっていいなと無責任に喜んでいたものでした。
いざテレワークとなると、それまで片道1時間半かけて通っていた職場はうちの中。毎日出社せずとも仕事ができて、仕事が終わればそのままプライベートの時間にスイッチできる。そんな環境になってみて、ふと働き方は変わったのに時間の使い方ってどうなった?と思うように。
通勤時間は、往復で3時間。出社しなくなったことで睡眠時間も増えたけれど、余った時間をどう過ごそうか?運動しようか、何か自己啓発でも…とは思わず、最初はただただテレビを見る時間が増えたくらいでした。もしかしたら私も!と同じように思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ちなみにこちらが私の日々のスケジュール。朝の時間がだいぶ変わりました…。
【タイムスケジュール / テレワーク直後】
時間を有効に使う、思わぬきっかけ
そんな考えを変えるきっかけは思いもしないところにありました。
しかも、時間を有効に使うためのヒントも。
娘が小学校に入学するタイミングになり、家族の生活時間も変化しました。
その時、娘の幼稚園時代のママ友経由でPTAの会長やってみませんか?というお誘いがきました。正直なところ、PTAは自分が子どものころのイメージで「働いていないお母さん」がやるものという先入観があり、フルタイムで働いている自分には無理じゃないかと思っていました(不快に思われたらごめんなさい)。
実際に働いていてもPTAができるのかと色々調べてみると、共働き世帯率(厚生労働省共働き等世帯数の年次推移データ)というデータを見つけました。2020年の日本の共働き世帯は68.5%。1980年には35.5%だったことを考えると共働き世帯は約2倍に増えているんですね。
そんな中でもPTA活動されている人もいることが分かり、自分も働き方が変わったのだから知らない世界にも飛び込んでみようとPTA会長を引き受けることにしました。実際にやってみると役員のうち私を含めた9割の人がフルタイムで働いていて、中にはテレワークではない方もいると知り驚きました。活動の中で、幼稚園の時よりも娘の外(学校)での姿をよく見るようになったことも新たな発見でした。
よき協力者の存在と会社の制度をフル活用!
とはいってもPTA活動は自分の余った時間での活動もありますが、当然に昼間の集まりもあり自分の都合通りにはいきません。
そんな時、私にとって大きな助けになったのは協力者の存在と会社の休暇制度でした。
まず、協力者の存在。それは、私の上司ふたりです。会長職を受けるか悩んでいた時に率直に相談しました。仕事に支障が極力でないようにする形で引き受けたいと話したところ、「なかなかやろうと思ってできる経験じゃないからやってみては」「仕事は制度を活用しながら、うまく時間を使って回してもらえれば」と、背中を押してもらえたことが大きかったです。
イトーキでは会社の制度として時差出勤や1時間単位の時間有給休暇制度があり、細かい日程調整が可能でした。制度があることは知っていましたがこれまで使ったことがなく、とても助かりました。
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※イトーキの制度
・時差出勤制度:1日で最大2時間以内、15分単位で始業時間、終業時間を繰上げ繰下げができる制度
・時間有給休暇制度:労働組合との協定により年間5日を限度として1時間単位で使用することができる制度
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会社によって時間有給休暇制度の有無は様々かと思いますが、制度だから権利として使うという意識だけではなく、周囲とのコミュニケーションを大切にして理解を得ることが大事ですね。そうでなければなかなかうまくいかないのではないかと思います。
PTA会長職を受けて変わった意識と行動
PTA会長職を引き受けて4か月。この間、私の中での意識変容、行動変容がありました。
それは1日3時間の通勤時間を実は無駄に過ごしていたと気づけたこと。何よりも、仕事を理由に無理だと思っていた時間の使い方を工夫するようになったこと。それによって1日疲れるけど、それ以上に気持ちの面でとても充実した毎日を送れるようになったことです。
【タイムスケジュール / 変化後】
また、多様な意見があって一度受け止めてみて考えることの大事さを実感できたことは、思わぬ発見であり普段の仕事に大いに生かせていると思います。
ちなみにですが、娘との会話にも変化が。一生懸命学校での出来事を話してくれるようになって、私も具体的なイメージが沸き、お友達の名前を覚えたことでこちらから話す内容も厚みが増し…父娘関係の醸成に大いに役立っています!
まとめ
会社によって完全テレワークやハイブリッドワークなど、働き方は様々かと思いますが、今一度自分の時間の使い方を見直してみてはいかがでしょうか。新しい発見や経験をするきっかけになるかもしれません。
今回お届けした私の体験が、みなさんのヒントになることを願っています。