
コロナ禍で在宅ワーク・テレワークが定着しつつある一方で、「在宅ワーク・テレワークをしていると身体が疲れる」「仕事が思うように進まなくて気疲れする」…そんな方もいるかもしれませんね。今回は、そのように感じる原因と解決策について考えてみましょう。
楽になるかと思いきや…「テレワーク疲れ」とは
働く人たちにとっては、業務効率化や生産性のアップ、通勤にかかる時間や負荷の軽減。会社(使用者)にとっては、多様な人材の確保やオフィスの賃料、電気・備品などのコスト削減とった多くのメリットがあると言われる在宅ワーク・テレワーク。
実際に国土交通省の「テレワーク人口実態調査」(※1)では、テレワークを実施して良かった点として、「通勤が不要、または、通勤の負担が軽減された」が約74%と最も高く、「時間の融通が利くので、時間を有効に使えた」が約59%となっています。さらに、満足度については、「大変満足・やや満足」が約64%、今後のテレワーク実施意向については「実施したい」が約82%という結果が出ています。
(※1)国土交通省「令和2年度 テレワーク人口実態調査」
しかし、「テレワーク疲れ」という言葉が聞かれるように、在宅ワーク・テレワークに慣れてきたからこそ身体や精神的な疲れを感じ始めている方や、なかなか馴染めず返って疲れを感じてしまうという方もいるでしょう。
在宅ワーク・テレワーク疲れの原因
在宅ワーク・テレワーク疲れの原因には、さまざまなものが考えられます。自分に思い当たるものがないか、確認してみてください。
仕事のための環境がつくれていない
急に在宅ワーク・テレワークが始まり、慌てて仕事のための環境を準備したという方も多いのではないでしょうか。何よりも仕事がしやすく集中できる環境づくりが大切です。作業をするための空間の確保や作業に適した明るさや室温・湿度の調節、使用するパソコンの調整、そして長い時間、集中して仕事をするための机と椅子を使用することが重要です。
区切りがなく長時間仕事をしてしまう
往復の通勤時間があることで、ワークとライフの切り替えがうまくできていたという面もあるでしょう。また、会社のオフィスであれば、残業せずに仕事を切り上げるよう声を掛け合うこともありますよね。自宅で仕事をする場合、時間に余裕が生まれたり周りの目がなかったりすることも影響し、ついつい仕事を続けてしまいがちです。先ほどご紹介した国土交通省の調査では、テレワークによる労働時間の変化について、「増加」と答えた人が約26%、増えた人の増加時間は平均約60分という結果が出ています。
コミュニケーションが難しい
在宅ワーク・テレワークが始まり、社内外の人とのコミュニケーションに難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。チャットツール(ビジネス用)や、Web会議ツールを導入した会社も多いと思いますが、「直接話した方が早い!」と苛立ちを感じる場面もあるかもしれません。対面で行っていたときと違った気遣いや準備が必要だったりすることが、疲れに繋がっている可能性もあります。
制度やシステムが追いついていない
在宅ワーク・テレワークは、働く時間や場所を柔軟に活用できる新しい働き方です。会社の制度やシステムが適したものに変わっていない場合、さまざまなシーンでストレスを感じやすくなります。特に現場では、書類のペーパーレス化、不必要な押印の廃止、決済の電子化など、これまで当たり前だった業務フローの見直しが必要になるでしょう。
気分転換の機会が減る
決められた休憩はしっかり取っているけれど疲れを感じるという方は、同僚同士の何気ない会話、ランチタイムのリフレッシュ、会議が始まる前の雑談…そういったものが在宅ワーク・リモートワークを始めたことでなくなり、息苦しさを感じているのかもしれません。
テレワーク疲れを解消するためにできること
このようにさまざまな原因が考えられますが、自分に当てはまるものはあったでしょうか。ここからは、テレワーク疲れを解消するためにできることをご紹介していきます。
「働くための環境」を整える
原因の一つ目で説明したように、働くための環境を整えることが重要です。自分の作業内容に合わせた広さの机と、体格・体型にあった仕事用の椅子、それらを置けるスペースを確保しましょう。
「働くための環境」については、こちらの記事でも紹介しています。疲れの原因として思い当たる方は、ぜひチェックしてみてください。
在宅ワーク・テレワーク環境を整えるには?ガイドラインから考える理想の環境
家庭内でのルールを決める
特にコロナ禍では、自宅で同じように在宅ワーク・テレワークを行うパートナーがいたり、オンライン授業を受ける子どもいたり、小さい子どもが小学校から帰ってきたり…家庭によって状況は異なります。Web会議や電話をしているときはもちろん、デスクワーク中も仕事に集中するために、家庭内のルールを決めるようにしましょう。一方的に要望を伝えるのではなく、具体的に時間や場所について検討しながら、協力を求めるようにすると良いでしょう。
時間や効率を意識し、切り替える
会社のオフィスでは自然にできていたことが、在宅ワーク・テレワークでは難しいこともあります。特に時間管理は、より自主性が尊重されるようになり苦労することもありますよね。パソコン画面でも現在時刻は分かりますが、あえて机の上に時計を置いたり、タイマー機能を活用したりする方法もあります。
積極的なコミュニケーションを心掛ける
会社のオフィスで働いていたときほどコミュニケーションを取らなくても、仕事が回っていると感じる方もいるかもしれません。一方で、必要なことはチャットツールでやり取りできるものの、対面と違って上司や同僚の様子が分かりにくく、ちょっとした勘違いが生まれ、仕事の効率を下げたりトラブルにつながったりしてしまう可能性もあります。チャットだけでは難しいと感じるときはWeb会議ツールを使って打ち合わせをしたいと伝えるなど、積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。
うまくいかない原因を上司に相談する
在宅ワーク・リモートワークを始めたことで、仕事がうまくいかず効率が下がっていると感じているときは、上司に相談するようにしましょう。上司は、同じように悩んでいる社員の相談を受けていたり、ほかのチームの事例を把握したりしているものです。早めに相談し、解決するためのアドバイスをもらうことで、ストレスから解放されると良いですね。
生活に運動を取り入れる
在宅ワーク・テレワークをしていると、会社のオフィスに通勤していたころに比べて動かなくなっているという方が大半かもしれません。厚生労働省は「座りすぎのリスク」(※2)について発表しています。定期的に運動をしていても、生活の中で座りすぎている場合は座りすぎていない人と比較して、寿命が短く、肥満度が高いことが報告されています。なお、日本人の座位時間は、世界20ヶ国の中で1番長いという調査結果も出ています。
ついつい集中していると1、2時間座りっぱなしだったということもあると思います。意識して立ち上がり、身体を動かしたり歩いたりするようにしましょう。気分転換の機会が減っていると感じる方にも効果的だと考えられます。人気のスマートウォッチの中には、定期的に立ち上がることを促すリマインダー機能付きのタイプもあるため、活用してみるのも良いですね。
(※2)厚生労働省資料「座位行動」
まずは椅子と机から!在宅ワーク・テレワークにおすすめなのは?
それでは、在宅ワーク・テレワーク疲れを解消したい方のために、イトーキがおすすめする椅子と机をご紹介します。
【在宅ワーク・テレワークにおすすめの椅子】
画期的な座り心地とデザイン性!【バーテブラ03】
vertebra03(バーテブラゼロサン)は、プロダクトデザイナーの柴田文江氏を迎えて生み出したワーク用の椅子です。背と座面が自然と動き、どんな姿勢でも座る人の身体に優しくフィット。人間工学に裏付けされた画期的な座り心地で高い評価を得てきたVertebraシリーズとして、快適性を実現する先進のメカニズムを採用しています。自宅のインテリアにも馴染みやすいデザインにも注目です。
高級感とカラー展開が嬉しい!【レヴィチェア】
シンプルなフォルムで、豊富な張地とカラー展開が人気のleviチェア(レヴィチェア)シリーズ。在宅ワーク・テレワーク用に自分の好みに合った1脚を選ぶ楽しさがあります。調整機能がなくても優しい座り心地が得られ、アルミフレームとアームレストの高級感、背もたれと座面のクッション性も好評です。「2019年度グッドデザイン賞(日本)」や、アメリカ、ドイツのアワードでも受賞しています。
機能充実&独創的なデザイン!【サリダ YL9】
在宅ワーク・テレワーク用の椅子として選ばれているSALIDA(サリダ)シリーズ。なかでも人気なのがYL9です。操作不要な体重感応式シンクロロッキング機能や、上下の首振り・高さ調節も可能なヘッドレスト、9段階で調整ができる肘掛けも搭載。座面の奥行調整も可能です。背もたれの部分に強靭さと通気性を備えたエラストマー素材を使用した、独創的なデザインが好評です。
家具と馴染むニュアンスカラーが新しい!【サリダ ワントーン】
SALIDA(シリーズ)の新作、SALIDA onetone(サリダ ワントーン)チェア。最大のポイントは、「家のインテリアに馴染む」をコンセプトに、自然からインスピレーションを得たニュアンスカラーで全体を1色に統一していること。コロンとしたかわいらしいフォルムと、体のフィット感があり各種調整もできるので、在宅ワーク・テレワーク用の椅子としても安心です。
詳しくは、こちらの記事でもご紹介しています。
【最新】在宅ワーク・テレワーク向きの椅子は?おすすめの選び方と注意点
【在宅ワーク・テレワークにおすすめの机】
まるで自分の部屋!?充実した収納が人気【オノフ】
ONOFF(オノフ)は、在宅ワーク・テレワークで、オン・オフの切り替えがしやすい家具として誕生しました。まるで小さい自分だけの部屋のように、使わないときはスッキリたためます。鍵をかけておくことができるので、お子さんやペットがいる方も、大切な資料などを安心して収納できます。ほかにも、小物棚、鞄などを変えておけるハンギングバー、カップホルダー、ケーブルスリット&配線孔、足元の収納スペース、PC・タブレットスタンドなど、「あったらいいな」が詰まった机です。
スタンディングデスクにも!【サリダリフティングデスク】
サリダシリーズのガス圧式昇降デスクです。レバーを引くだけで、机の高さや角度を無段階で調整できるので、自分の好みに合わせて快適に使用できます。さらに、使わないときは天板を折りたたんでコンパクトに収納できるので、仕事スペースが限られている方にも好評です。パソコンの配線スペースも確保されていて、在宅ワーク・テレワークにぴったり。昨今言われている、「座りすぎ」のリスクが心配な方や運動不足を感じている方にもおすすめです。
働き方やスペースに合わせて選べる!【origo】
origo(オリゴ)は、オフィス家具用の商品をベースにつくられています。在宅ワーク・テレワークをプロ仕様の机でアップデートしたい方におすすめです。今回は、origoシリーズの中から2つの商品をご紹介します。
1つ目はご自宅のインテリアにも馴染みやすいシンプルなデザイン。横幅を80㎝または100㎝から選ぶことができ、コンパクトで場所を選ばないスタイリッシュさが人気です。傷や汚れに強い天板が使用されているため、安心して長くお使いいただけます。
2つ目は、横幅が120㎝あり、天板カラーを4色から、脚カラーを3色から選べる(2022年2月現在)タイプです。天板には、抗菌防臭効果のあるポリジン加工が施されています。
こちらは、1つめのオリゴテーブル
自動でフィット!健康的に働くために【toiro】
toiro(トイロ)は、一人ひとりの体格差やワークスタイルに合わせて、天板の高さを自由に変えられるフレキシブルな机です。アプリに事前に身長を登録しておくと、快適に仕事ができる立ち姿勢・座り姿勢の推奨机上面高さが自動設定されます。また、1日の消費カロリーが少なかったり同じ座位姿勢が続いたりすると、アプリが立位姿勢への切り替えをアラートしてくれる嬉しい機能も!効率的・効果的にパフォーマンスを発揮したいあなたを、理想的な姿勢を促すことでサポートしてくれます。
詳しくは、こちらの記事でもご紹介しています。
【最新】在宅ワーク・テレワーク向きの机の選び方は?机と椅子のバランスが重要な理由
まとめ
今回は、在宅ワーク・テレワークによる疲れに注目しました。新しい働き方でメリットが多くある一方、コミュニケーションや時間管理、環境整備などの面で難しさもあります。身体や気持ちが疲れているという方は、上記のポイントを踏まえて早めに解消したいものです。今回ご紹介したイトーキの椅子や机が、快適な在宅ワーク・テレワークに役立つことを願っています。