在宅ワークの腰痛対策に!
正しい椅子の選び方と座り方のポイント

長時間、椅子に座り続けることになる在宅ワーク・テレワーク。「もともと腰痛持ちで、在宅ワーク・テレワークがきつい」「在宅ワーク・テレワークを始めて、腰に痛みを感じるようになった」という方はいらっしゃいますか。今回は、正しい椅子の選び方や座り方のポイントを中心に、椅子と腰痛対策の関わりについて解説します。記事の最後では、イトーキがおすすめする椅子もご紹介しますのでチェックしてみてください。

 

 

集中できない…椅子に座って腰が痛くなるのはなぜ?

椅子に座っていて、腰に痛みを感じた経験のある方は多いですよね。特に在宅ワーク・テレワークでパソコン作業をしている方は痛みを感じても椅子に座り続けなければならず、集中できなかったり気持ちが沈んだりすることもあるかもしれません。そもそも、椅子に座っていて腰が痛くなるのにはどのような原因があるのでしょうか。

 

 

在宅ワーク・テレワークで生じやすい身体の痛み

1日8時間など、在宅ワーク・テレワークを長時間していると、身体のさまざまな部分に痛みや疲れを感じることがあります。例えば、首、肩、背中、腕、そして腰などですね。今回は、この中でも腰の痛みについて詳しく見ていきましょう。

 

 

 

 

座り方も重要!腰に負担がかかりやすい座り方

腰に痛みを感じている方は、どのように椅子に座っているでしょうか。実は、座り方がとても重要です。ここではいくつか腰に負担がかかりやすい座り方を挙げますので、自分の座り方と照らし合わせてみてください。

 

足の裏が床につかない

足の裏を床につけずに、椅子に座っている方はいらっしゃいませんか。足をぶらぶらさせた状態では、正しい姿勢を保つことができません。結果的に、疲れやすくなり腰の痛みにつながっている可能性があります。なお、正しい姿勢とは、椅子に深く腰を掛けて骨盤を起こし、背筋を伸ばして前屈みにならない状態のことを言います。

 

前傾姿勢・猫背

パソコン作業に集中していると、どうしても前屈みになったり猫背になったりしがちです。子どものころに保護者の方から叱られた経験がある方も多いかもしれませんね。猫背とは、腰椎が後ろに出てしまっている状態のことを言います。

 

背もたれに体重を預ける

リラックスした状態で在宅ワーク・テレワークをするために、背もたれのある椅子を選んだりリクライニング機能を重視したりする方も多いと思います。しかし、推奨されている正しい姿勢ではなくダラっとした状態で背もたれに体重を預けてしまうと、腰に痛みを感じることがあり逆効果だと言えるでしょう。

 

浅く腰掛ける

在宅ワーク・テレワーク用の椅子は、深く腰を掛けることで正しい姿勢を保ちやすいように工夫されているものが一般的です。例えばカフェなどの背もたれがない椅子に座るときのように深く腰を掛けずに背筋を伸ばすような姿勢を続けていると、長時間の在宅ワーク・テレワークでは疲れや身体の痛みを感じやすくなるでしょう。

 

背もたれに寄りかかる

背もたれは、正しい姿勢を保つサポートをしてくれるものです。しかし、浅く腰掛けた状態で背もたれに寄りかかるような姿勢は、背筋のS字を維持することができず腰に負担がかかりやすくなります。

 

 

腰への負担が軽い椅子の選び方

ここまで、腰に負担がかかりやすい座り方について確認してきました。それでは、腰への負担を軽減できる椅子、腰痛対策を考える際に選びたい椅子とはどのようなものでしょうか。ここでは6つのポイントをご紹介します。

 

 

 

1.身体に合っている

一人ひとり、体型・体格は違いますよね。会社のオフィスでは自分に合わせて選ぶことはできなかったと思いますが、在宅ワーク・リモートワーク用として新しく購入を検討するのであれば、自分の体型・体格に合ったものを選ぶようにしましょう。特に、座面の大きさや背もたれのタイプ(ローバック・ミドルバック・ハイバック)によって、座るときの姿勢が変わり、疲れやすさも異なります。

 

2.高さを調節できる

1のポイントにもつながりますが、適切な高さに調節できるものを選ぶと安心です。椅子の座面の高さは、しっかり足の裏が床に着く高さに調整して座りましょう。また、座って机に向かった際に肘の角度が約90度になるようにすると良いでしょう。

なお、座面の高さだけでなく、座面の奥行きや背もたれの角度、肘掛けの位置や角度、ヘッドレストの高さ、ランバーサポートの位置など、さまざまな調節機能を備えたハイスペックな椅子も登場しています。これまでの椅子が身体に合っていないと感じていた方は、調節機能を重視して椅子を選んでみると良いですね。

 

3.クッションの耐久性が高い

よく「クッションがへたる」という表現がされますが、座面のクッションの耐久性は椅子によって異なります。また、張地自体の耐久性も異なりますので、合わせて確認してみましょう。なお、座面のクッションの硬さや厚さ、形状も椅子によってさまざまです。フィット感や座り心地が変わってくるので、注目してみてください。

 

4.アームレストがある

アームレストとは、肘掛けのことです。肘の位置を最適な状態で保つことで、身体にかかる負担や疲労を軽減することができ、腰への負担を抑えることにもつながります。イトーキの「アクトチェア」のように、調節用のレバーを使ったワンアクションで、肘位置が瞬時に定まるアジャスタブル肘などもあります。「アクトチェア」については、後ほど詳しくご紹介します。

 

5.テーブルと高さや大きさが合う

椅子と机は、組み合わせて考えることが大切です。すでに在宅ワーク・テレワークで使用する机が決まっている方は、高さや大きさが合うかどうかも確認しましょう。机の高さを調節できない場合や、座面の高さが調節できない椅子を検討している場合は、事前にシミュレーションしてみてください。大きさについては、特に机が小さい場合に注意が必要です。座ったときに、足元に窮屈さがない、ストレスを感じない組み合わせであるかを確認しましょう。

 

椅子と机のバランスについては、こちらの記事でもご紹介しています。合わせて購入を検討している方はぜひ確認してみてください。

 

【最新】在宅ワーク・テレワーク向きの机の選び方は?机と椅子のバランスが重要な理由

 

 

腰痛にお悩みの方に!おすすめの椅子

お待たせいたしました!イトーキでは、さまざまな椅子を発売しており、腰の痛みでお悩みの方にも購入いただいています。今回は4タイプ、ご紹介したいと思います。

 

人間工学から誕生!腰をしっかりサポートするスピーナチェア

Spina(スピーナ)チェアは、グッドデザイン賞金賞を受賞した椅子です。人間工学から生まれており、座る人の身体にフィットする座面と背の動きが綿密に計算されています。座った瞬間に沈み込みながら後方へスライドするパッシブ・スライド・シート、背もたれランバー部が前方にせり出すアクティブ・ランバー・サポート機構によって、腰をしっかりサポートします。背骨の後方回転を未然に防ぎ、正しい背骨のS字ラインを自然に維持することができます。

 

先進のメカニズムとリビングに馴染むデザイン性が人気!バーテブラ

vertebra03(バーテブラゼロサン)は、プロダクトデザイナーの柴田文江氏を迎えて生み出したワークチェアです。腰などの痛みを軽減することにもつながる自然と正しい着座姿勢に導く先進のメカニズムと、これまでのオフィス家具にはない自宅のリビングにも馴染む佇まいが、在宅ワーク・テレワーク用の椅子として人気のポイントです。「Knoll Textiles」のファブリックを使用したモデルでは、背と座の色を個別に指定することもできます。2,000通りを超える豊富なラインナップを体感いただける、カラーシミュレーターもご用意しています。

 

予算、サイズ、機能からぴったりな椅子を選べる!サリダシリーズ

スペイン語で「旅立ち」を意味するSALIDA(サリダ)。在宅ワーク・テレワークをする人の働き方や好み、ご予算に合わせて選ぶことができる7つのコレクションをご用意しています。
1番コンパクトなYL2は、12,000円台という低価格モデルでありながら、身体にフィットするクッション構造や強弱を調節できる背ロッキングを搭載。ハイバックの高機能モデルであるYL7、YL8、YL9は、可動肘付きで、座ったときの体重を感知してリクライニング強度が自動調整される体重感応式シンクロロッキングを搭載しています。

 

SALIDA(サリダ)チェアは、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。価格やサイズ、機能などの比較表もありますのでチェックしてみてください。

 

徹底比較!人気ランキングもSALIDA(サリダ)チェア特集

SALIDA(サリダ)チェア比較表付き!YL7・YL8・YL9特集

 

 

座る姿勢や身体の動きにフレキシブルに順応する!アクトチェア

Act(アクト)チェエアは、在宅ワーク・テレワークにおいて作業に集中するときも、リフレッシュするときも、座る姿勢や身体の動きにフレキシブルに順応し、快適にサポートするワークチェアです。腰部を包み込むようにホールドするバケットシート形状は、座ったときに下半身がしっかり安定します。ランバーサポート付タイプは、S字カーブを描く理想的な姿勢をサポートし、腰の負担を軽減。肘位置が瞬時に定まる新開発の4Dリンクアームを搭載し、姿勢に合わせて腕を支えます。スマートで軽やかなシルエットも人気の秘密です。

 

 

まとめ

 

今回は、在宅ワーク・テレワークをする際の腰痛対策についてまとめました。腰に痛みや疲れを感じる原因は、椅子に座っているときの姿勢にあるかもしれません。これから在宅ワーク・テレワーク用の椅子を購入する方は、ご紹介した正しい椅子の選び方や座り方のポイントを参考にしてみましょう。なお、腰の痛みが悪化した場合などは、自己判断をせずに医師の診断を受けることをおすすめします。

 

在宅ワーク・テレワークや勉強など、長時間座るための椅子選びについては、こちらの記事でもご紹介しています。

 

長時間座っても疲れない椅子はどう選ぶ?在宅ワーク・デスクワークや勉強におすすめ