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働き方 ハピネスの種

イトーキ社員が「こえび隊」体験!「瀬戸内国際芸術祭2022」
<夏会期>レポート前編

イトーキ社員が「こえび隊」体験!「瀬戸内国際芸術祭2022」<夏会期>レポート前編

「瀬戸内国際芸術祭2022」のパートナー企業であるイトーキは、社内のクラウドファンディングで製作したモバイルオフィスカーを瀬戸内国際芸術祭に貸出ししています。

春会期では、実際にモバイルオフィスカーをスタッフカーとして、小豆島で活用されているところを取材させてもらいました。春会期のレポートは、こちらから。

イトーキ特製モバイルオフィスカー!いざ「瀬戸内国際芸術祭2022」へ<春会期編>

夏会期では、1日目に企業ボランティアとして「こえび隊」の体験、2日目に男木島(おぎじま)でモバイルオフィスカーとともにワーケーションを行いました。今回は、1日目の様子をたっぷりの写真とともにお届けします!

1日目|ボランティア【こえび隊ってなに?】

こえび隊の案内

▲こえび隊の案内

【こえび隊とは?名前の由来は?】

『約100万人の来場者を記録した世界的にも広く知られる瀬戸内国際芸術祭をボランティアサポーターの力で支える活動をしているのが「こえび隊」です。瀬戸内海には、たくさんの小エビがピチピチ元気に泳いでいます。たくさん獲れるので、瀬戸内沿岸のお家の食卓や居酒屋のメニューとして、小エビ料理はとってもポピュラー。そんな小エビのように、皆に愛され元気に明るく島々を飛び回るようにと名付けられました。(こえび隊のサイトより)』

今回、パートナー企業として、瀬戸内国際芸術祭の事務局の方とやり取りをしている中で、こえび隊というボランティアを募集していることを知りました。これは、パートナー企業であるイトーキとして、ぜひ体験してみたい!と思い、同じ部門のメンバー4人(川島さん、近藤さん、阿志賀さん、上原)で、ワーケーションも兼ねて参加することに。

実は、全員、本格的なボランティアを体験するのは初めてでした。申込みを進め、こえび隊のスタッフさんよりボランティアの詳細が届いたときには、なかなかにハードそうで正直なところ少し不安な気持ちも。(猛暑の中、朝から長時間の受付、2リットルの飲み物を持参など…)

こえび隊の朝は早かった!

それでも、芸術祭の受付という初めての体験にワクワクしながら迎えた当日。持ち物に書いてあった2リットルの飲み物もしっかり携えながら、早朝7時10分に高松港へ!

早朝7時10分に高松港へ

▲台風が近づいていたので、天候が心配だったのですが、なんとか雨も降らず暑すぎない、こえび隊日和のお天気で一安心!
(写真奥に写っているカラフルな2本のポールは大巻伸嗣さんの「Liminal Air -core-」という作品)

集合場所には、私たちと同じく企業ボランティアの方や、大学生、市民の方々などが続々と集まって来ました。朝礼では、こえび隊のスタッフさんより、アート作品の鑑賞に必要なパスポートの種類の説明、今年から新しく導入されたデジタルパスポート専用の読み取り機や紙パスポートのスキャナーの取り扱いなどの説明を受けます。

全体の朝礼が終わると、島ごとに分かれ、より詳しい受付方法をみんなで確認していきます。パスポートの種類の多さに驚きながら、説明を受ける中で「こどもパスポート」があることも初めて知りました。(瀬戸内国際芸術祭では、子どもたちにもっと海や島に親しんでアート作品を楽しんでもらおうと、15歳以下の方は一部を除き無料で作品を鑑賞することができます。)

女木島と男木島という小さな二つの島を結ぶ「めおん」

▲女木島と男木島という小さな二つの島を結ぶ「めおん」。
瀬戸内海の小さな島々(シマジマ)の間を、小さな縞々(シマシマ)の船が進んでいく。そんな風景をイメージしてデザインされているそう。

持ち物の確認をしていると、フェリーの出発時間が近づいてきました。それぞれ、自分たちの担当するアート作品の島へいざ出発。私たちは、女木島(めぎじま)と小豆島(しょうどしま)へ分かれて、アート作品の受付を担当します。

女木島へ

女木島周辺地図

まずは、女木島の様子から。高松港からフェリーに乗って20分程で女木島へ向かいます。その間スタッフの方とお話をしていると、なんとスタッフの小菅さんは、石川県で来年開催される奥能登国際芸術祭を支える運営業務が本業とのこと。

一般社団法人サポートスズの小菅さん

▲一般社団法人サポートスズの小菅さん、この日がなんと、こえび隊スタッフの最終日。

今回は、こえび隊の運営などを学ぶために、5日間、スタッフとして瀬戸内国際芸術祭に来ているそう。奥能登国際芸術祭でも、ボランティアサポーターを募集されるそうなので、ぜひ、関心のある方はサイトを覗いてみてください。

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サポートスズ
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そうこうお話をしているうちに、女木島へ到着!

港の防波堤には、カモメのオブジェがたくさん。およそ300羽という迫力。目に見えない風のかたちをカモメの向きで可視化する役目があるそうです。なんともかわいい。

カモメの駐車場/木村崇人さんの作品

▲カモメの駐車場/木村崇人さんの作品(写真左)
▲説明を受けながらドキドキしている私たち(写真右)

島に到着。全体で連絡先などの説明を受け、ここからいよいよ、それぞれ担当のアート会場へ移動です。移動中も、あちらこちらに気になるアートが。歩いているだけで楽しめます。

アート会場の様子

▲20世紀の回想/禿鷹墳上さんの作品。天気も相まって迫力があります(写真左)
▲アート作品ではないのですが、女木島の別名「鬼ヶ島」のかわいいイラストを発見!(写真右)

女木島で担当した会場は、『不在の存在』『女根』『女木島名店街』の3つです。私たち初心者組は、ベテランの方や香川県内のこえび隊の方と2人体制で入らせてもらいました。こえび隊は、開場の準備や清掃から、来場された方のパスポート確認やチケットの販売、作品紹介、最後の戸締まりまでが主な役目になります。最初はパスポートも紙やデジタルなど種類も多く焦っていたのですが、数をこなすと余裕がでてきて、ご来場いただいた方との会話も楽しめるようになっていきました。

それぞれ、覗いてみましょう~!

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不在の存在/レアンドロ・エルリッヒさんの作品

「客同士が出会い共有できる空間を創出」
改装した空家に作品2点を設置。不在の可視化がテーマの体験型作品。図書室を併設。(公式サイトより引用)

不在の存在/レアンドロ・エルリッヒ

▲この白い砂、動くのです。耳を澄まして鑑賞してもらいたい作品。

不在の存在/レアンドロ・エルリッヒ

▲一見、普通の和室。と思いきや…

こちらの作品を担当した川島さん

▲こちらの作品を担当した川島さん。すっかりさまになっています!

女根(めこん)/大竹伸朗さんの作品

「校舎から校庭まで大竹テイストが随所に」
島で育った大きな椰子の周りに、タイルのモザイクやワニのオブジェ、船材などを配置。休校中の小学校と植物、作品が響き合う。(公式サイトより引用)

女根(めこん)/大竹伸朗

▲真っ赤なブイ(航路標識)にヤシの木が根付いている。根回しに約1年かかったそう。休校中の女木小学校の中庭で展開されている作品です。色使い、力強い植物から迫力を感じます。

女根(めこん)/大竹伸朗

▲プラントハンターの西畠さんが集めた植物たちが生茂っていました。

こちらの作品を担当した上原

▲こちらの作品を担当した上原。受付にも少し慣れ、紙のパスポートを確認しているところです!

女木島名店街

こちらは、2019年に海辺の寿荘で始まった「島の中の小さなお店」プロジェクトに、2022年の芸術祭開催にあたり新しい作家さんと店舗が加わった、魅力的なセレクトショップ。どれも素敵な作品ですが、今回は選りすぐりの2つの作品をご紹介します!

女木島名店街

リサイクルショップ複製遺跡/五所純子さんの作品

「人が物を通して交流し、物に宿るストーリーが交差する場所」
島の内外から集まった物品を、一部はその来歴を聞き書きしたテキストとともに漆喰壁に埋め込み、展示販売。売れたものは壁から剥がされ、その痕跡を残していく。人の身体的な接触が制限される時代における交流の試み。(公式サイトより引用)

リサイクルショップ複製遺跡/五所純子

▲入口の床に直接書かれた説明も、アート的(写真左)
▲大きく開けた窓辺が絵画のよう。「めおん」がここから見えるのはレアだそうです(写真右)

リサイクルショップ複製遺跡/五所純子

▲買いたいモノを、ここから剥がす。モノは無くなっても痕跡が残る不思議な感覚(写真左)
▲物品が完売御礼となった漆喰壁は、実際にお部屋の壁となります(写真右)

鬼ヶ島ピカピカセンター/岩沢兄弟さん

「廃棄されたモノを照明器具に生まれ変わらせるリサイクルセンター」
寿荘に残されていたもの、島で見つけたものからピカピカな照明器具を作り、お店に展示し販売する。島の人や来訪者が持ち込んだ不要品を電灯の笠にするなど、加工サービスを会期中に行うことも検討中。(公式サイトより引用)

鬼ヶ島ピカピカセンター/岩沢兄弟

▲ユニークな照明器具にびっくり(写真左)
▲見覚えのあるショップバックがたくさん。やさしい色が灯っています(写真右)

こちらの作品を担当した近藤さん

▲こちらの作品を担当した近藤さん。パンフレットをお渡ししているところですね!

小豆島へ

小豆島周辺地図

こちらでは、なんと夏会期から公開された大注目の作品を担当させてもらいました。

ゼロ/ワン・ウェンチーさんの作品

「自然と一体になる「調和の精神空間」を体験」
約4000本の竹を使って作られた直径約15メートルの球体。なかに入り、床に転がり、心身ともに守られ、自然と一体になる「調和の精神空間」を体験する。千枚田の景色を堪能しながら、心から安らげる時間を過ごす。タイトル「ゼロ」には、過度な破壊がなかった原始に近い地球に戻れるようにという思いが込められている。(公式サイトより引用)

ゼロ/ワン・ウェンチーさんの作品

▲作品は、風景に馴染んでいます。

ゼロ/ワン・ウェンチーさんの作品

▲地域の方とともに制作されたそう。光と影、見ているだけで、すごく気持ちよさそうな空間です。これも自然のなす技でしょうか。

こちらを担当した阿志賀さん

▲こちらを担当した阿志賀さん。ここは、春会期でも登場したエンジェルロードですね。

たくさんの素敵な出会いも

瀬戸内国際芸術祭実行委員の植村さん(女木島担当)

瀬戸内国際芸術祭実行委員の植村さん(女木島担当)

5回目を迎える芸術祭、毎開催新たな課題があるそうですが、今回はコロナ後初ということで過去開催とは全く違う運営に奔走されたそうです。終日各作品に足を運び、こえび隊員をサポートしてくださいました。

女木島名店街の小林さん

女木島名店街の小林さん

夏会期、住み込みで女木島名店街を支えた大学生・小林ハナちゃん。

レジェンドこえびの増田さん

レジェンドこえびの増田さん

こえび仲間からレジェンドと崇められるベテランの増田さん。
この日は女木島名店街で塩ジェラートを提供!

女木島名店街スタッフで集合写真

女木島名店街スタッフで集合写真

この日限りのチーム、一期一会ですね。女木島名店街の作品「ガラス漁具店」のアーティスト柳健太郎さんも一緒に。

1日目を終えて

こえび隊、体験記いかがだったでしょうか?朝7時から、長かったような、あっという間だったような、とても充実した1日。参加したイトーキのメンバーからは、「参加する前に感じていたボランティア活動のイメージが180度変わるきっかけになった!」「穏やかな瀬戸内の海に囲まれた島の空気もやさしくて、心のチャージ満タン」「作品を見に来ている方が、みんな笑顔なので、やりがいがある!」などなど、参加してよかった~との感想がありました。

私もこれを機に、他のボランティアにも参加してみたいなと考え中です。まずは、興味関心のある分野や地域から始めてみるのも良さそうですね。こえび隊は、周りの方がサポートしてくれるので初心者の方にも、すごくおすすめです!

さぁ、次回は2日目、男木島でワーケーションです。モバイルオフィスカーも登場しますので、お楽しみに~!

【瀬戸内国際芸術祭2022 開催情報】

瀬戸内国際芸術祭2022

会期:
春会期 4月14日[木曜日]—5月18日[水曜日]※終了
夏会期 8月5日[金曜日]—9月4日[日曜日]※終了
秋会期 9月29日[木曜日]—11月6日[日曜日]39日間

会場:

瀬戸内海の12の島+高松・宇野
直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、沙弥島(春のみ) /
本島(秋のみ)/ 高見島(秋のみ)/ 粟島(秋のみ)/ 伊吹島(秋のみ)/ 高松港・宇野港周辺

公式HP:https://setouchi-artfest.jp/

【ご紹介】モバイルオフィスカーMOOW

瀬戸内国際芸術祭に貸出ししている仕様とは異なりますが、4月に日産自動車様と協業し製作したモバイルオフィスカーMOOW(ムーウ)が今年度中に日産自動車様の販売店で販売予定です。

https://www.itoki.info/products/creativework/moow/

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働き方が変化の時を迎えた今だからこそ、自宅でも、オフィスでも、自分らしい幸せを感じるために。自分に一番フィットするハピネスな「働く」を見つけるためのヒントをお届けします。