
前回記事までは、ワーケーション体験の様子をお届けしましたが、実は今回の体験をきっかけに岡谷市長・今井竜五さんとお会いする機会をいただいたので、その様子をお伝えします!
立派な市役所!(イトーキメンバー、一気に緊張が走る)
しかも通されたのは上層階の応接室!(見晴らし最高でした)
ご挨拶の後、イトーキメンバーより、対談当日の午前中に足を運んだ「やまびこ公園」の景色に感動したこと、自然豊かな環境だとリラックスしてコミュニケーションがとれて、オフィスでの打合せとは違う角度のアイデアがでたこと、さらにコワーキングスペースは通信含め環境が整っておりしっかり集中して仕事に取り組めたこと、などワーケーション体験の感想をお伝えしました。
そして、ワーケーションの受け入れをはじめたきっかけや岡谷の魅力などを市長にお伺いしました。
ワーケーション導入のきっかけは一職員の提案
今井市長 岡谷市は、今年度からワーケーションの受け入れを本格的に開始したところです。きっかけは「観光資源を活かして企業を含む関係人口の創出ができないか」という一職員からの提案でした。
ワーケーションをきっかけにたくさんの方に岡谷を訪れていただきたいですし、またワーケーションからサテライトオフィスなどの設置につながることなども期待しています。そのためにも、岡谷の魅力を肌で感じてもらう機会が重要と考え、仕事をしながら観光もできる環境を整備しました。
また岡谷市は、東京・名古屋から電車で約2時間半という距離にあり、都市部とのアクセスは抜群です。また、車で30分の距離に松本空港もあるので、首都圏・中京圏の企業のみならず、全国から多くの企業の皆さんにお越しいただきたいと考えています。現在、市では、ワーケーションの受け入れ促進に向けて、交通費・宿泊費・レンタカー代の補助を行うとともに、ポケットWi-Fiやe-バイクの無料貸出等も行っています。こうした各種支援制度も活用しながら、ぜひ岡谷でワーケーションを体験し、楽しんでいただきたいと思っています。
初めて訪れる方のために、岡谷の魅力を教えてください
今井市長 岡谷市は長野県のほぼ中央にある諏訪湖の北西に位置し、東には八ヶ岳連峰、遠くには富士山を臨む、風光明媚な都市です。明治から昭和にかけて、岡谷で生産された生糸の多くは輸出され、「シルク岡谷」「糸都岡谷」としてその名を世界へ轟かせるなど、生糸の一大生産地として発展し、日本の近代化に大きく貢献した歴史を持っています。
現在もその面影や史跡、歴史的資産がまちなかに多く残っており、最近ではNHK大河ドラマ「晴天を衝け」の撮影協力もおこないました。
また、こうしたまちの礎を築いたシルク関連資産のほか、諏訪湖を臨む山々に囲まれた四季折々の自然景観、温泉、様々なイベント、うなぎや味噌、地酒をはじめとする食資産など、多様な地域資源を持っています。さらに、シルク岡谷の製糸業、時計・カメラの生産などを通じて技術が高度化し、現在では、国を代表する超精密微細加工を得意とするものづくりの企業集積地として雇用も有り、今もなお発展を続けていることが岡谷の魅力です。
★ 今井市長が特にお気に入りのスポット ★
風景では鳥居平やまびこ公園からの眺望、歴史文化では、シルクファクトおかや、イルフ童画館、中山道沿道など
よろしければイトーキとのリレーションについて一言お願いします
今井市長 イトーキさんとは、知的財産の提供をいただいた2015年よりお付き合いがあり、今年6月には岡谷市が力を入れているコワーキングスペース「テクノプラザおかや」に貴社製品(椅子・机)を導入したりと、継続して関係を築いてまいりました。また、新年の在京企業訪問の際にも寄らせていただくなど、本市にとって大変関わりの深い企業の1つであります。
「テクノプラザおかや」に納品いただいたワークチェア「バーテブラ03」は、私も座らせていただきましたが、クッションがしっかりしていて、座り心地が良く、リクライニングするので長時間作業しても腰に負担がかからないと感じました。利用者にも大変好評だと聞いています。
最後に読者のみなさんへメッセージをお願いします!
今井市長 岡谷市には、四季折々の自然の美しさと様々なイベントがあり、春には、多くの観光客が訪れる横河川の桜や、中部日本一と言われている30種3万株のつつじが咲き誇ります。8月には至難の技と言われている300人揃い打ちが見所の岡谷太鼓まつり、秋には出早公園や御野立公園の紅葉、冬には諏訪湖に白鳥が飛来するなど、1年を通じて魅力にあふれ、楽しめるまちです。
食文化ではうなぎのまち岡谷として有名であり、「寒の土用丑の日」発祥の地として、岡谷のおいしいうなぎを全国に発信しています。また、おいしい地酒や味噌も揃っています。
日常の生活から少し離れ、豊かな自然環境と岡谷ならではのおもてなしで心を癒し、活力を養っていただけることが、私たちの喜びです。
皆様、ぜひ岡谷市へお越しください。お待ちしております。
ご多忙の中、貴重なお時間をいただき、最後に記念写真。
写真左から
近藤愛子(イトーキ広報)、川島紗恵子(イトーキ広報)、今井竜五市長、水谷繁人(イトーキ経営企画)、阿志賀由香(イトーキ経営企画)
今回の対談、地元のケーブルテレビさんが取材にいらしてました。
対談後、コメント取りに対応する今井市長とイトーキ広報・川島。
◇ ◇ ◇
最初はメンバー一同やや硬くなっていましたが、今井市長の穏やかなお人柄にすぐに緊張もほぐれ、活発な意見交換の場となりました。ワーカーにとっては働き方の選択肢のひとつであるワーケーションですが、誘致側の自治体にとっては、「地方創生」という視点も重要なファクターで、さまざまなプランを展開されています。
企業(ワーカー)と自治体、両者がwin-winとなるようなアイデアの融合がワーケーションの活性化につながりそうだと感じた訪問でした。
今井市長、誠にありがとうございました。
次回は、ワーケーション最終日の模様をお届けしますのでお楽しみに!