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イトーキ社員が長野県岡谷市でワーケーション体験! まとめ編
実体験を通じて改めて考える、ワーケーションの効果と課題

イトーキ社員が長野県岡谷市でワーケーション体験! まとめ編実体験を通じて改めて考える、ワーケーションの効果と課題

4回にわたって、岡谷でのワーケーション体験についてご紹介してきましたが、みなさん記事をご覧になってどのように感じられたでしょうか。私たち体験メンバーは、東京に戻ってきてから今回の体験を振り返ってみました。最終回となる今回は「実体験を通じて改めて考える、ワーケーションの効果と課題」をテーマに考えてみたいと思います。

近年、労働力人口の減少を背景に働き方改革が推し進められ、労働生産性の改善や働きがいの向上が重視されるようになりました。
さらに新型コロナウイルス感染症の影響で、多くのビジネスパーソンが働き方の見直しを迫られたことにより、「在宅ワーク」や「多拠点生活」「移住」といったワードを日々の生活で頻繁に耳にするようになった方も多いのではないでしょうか。

新しい働き方の一つとして注目を浴びている「ワーケーション」

そんな中で、新しい働き方の一つとして注目を浴びているのが「ワーケーション」です。ワーケーションは、自治体側の地方活性化と、企業側の働き方改革、二つの利点が共存している新たな働き方です。

とはいえ、“本当に働きながらリラックスできるの?”“「バケーション」に「ワーク」をあわせてどこでも働かせるなんて、、”といった疑問や批判を目にするもの事実。
私たちは今回のワーケーション体験を通じて、どんな効果があるのかを実際に感じたい。そんな思いを持っていました。

実際に長野県・岡谷で働いてみて、何より感じたのはリラックス感。
新型コロナウイルス感染症の影響で、働く環境は以前と比べ分散・多様化し、またオフィスの中でもABW(Activity Based Working)※の働き方を実践することで、私たちはさまざまなスペースで働く機会が増えました。
ABWとはイトーキが実践しているワークスタイル戦略

・・そうはいっても、電車を乗り継ぎ長野まで来て働くのはなんといっても新鮮です。

JR岡谷駅

時間の流れや空気も普段とは違うように感じ、定例のWeb会議に参加する際もリラックスして臨めました。

さらに、やまびこ公園のような自然の中でパソコンを開いていると、開放感も手伝ってかメンバー同士の会話も弾み、いつもよりアイデアが湧いてくるような気がします。

やまびこ公園

働いた後や合間に、諏訪湖畔をサイクリングしたり、足湯に浸かったりといったリフレッシュ時間をとれるのもとっても快適。
しっかりとリフレッシュして気分がほぐれることで、働く時間はよりスッキリと、集中して働くことができました。

もちろん、課題もいくつか感じました。
今回テクノプラザおかやのように、椅子・テーブルといった家具・什器、また電源やWi-fiといった働く環境が整備された場所を準備いただき、快適に働くことができましたが、ハード面の整備はワーケーションには必須の条件だと感じます。

テクノプラザおかや

また普段からノートPCの利用やペーパーレス、またリモート環境でも安心して働けるセキュリティ環境等が整っている「モビリティの高い働き方」をしていなければ、今回のようなワーケーション体験にチャレンジすらできなかったのも事実。
新しい働き方への環境整備は、喫緊の課題ではないでしょうか。

さらに、「ワーケーション」のうちの「ワーク」の時間がどこからどこまでなのか、ONとOFFの境界線が曖昧になればなるほど、時間に縛られた働き方からの開放も必要です。そういった制度面も、企業側で整備する必要が生じてきます。

総括すると、ワーケーションは利用する個人・組織の働く環境や自律性を改めて見直すいいきっかけなのかもしれません。 新しい働き方にあわせてハード面/ソフト面を見直し、働きがいのある仕事の実現を目指していきたいですね。

今回のワーケーション、もともとはイトーキが2015年より進めている知的財産の開放特許の取り組みがスタートでした。知財ビジネスマッチングを通じて岡谷市とご縁ができ、テクノプラザおかやのワークスペースへのイトーキ製品の活用や、今回のワーケーション体験のお話に至っています。
開放特許を出発点として自治体と企業の接点ができ、今回のようなワークスペースづくりやワーケーションに繋がり、地域の「関係人口」が増えていく。開放特許はそういった意味でも意義のある取り組みだと改めて感じました。

知財ビジネスマッチングを担当したイトーキの水谷よりコメント

経営企画部 経営企画課 水谷 繁人

経営企画部 経営企画課 水谷 繁人

きっかけは2015年の岡谷市の中小企業に知財ライセンスを支援したことでしたが、それ以降も岡谷市とは親交を継続させていただいています。知財ライセンスでの製造業への支援も、ワーケーションでの観光需要創出や地元での消費に伴う経済振興への支援も基本は同じと考えていますので、こういった取り組みが地域経済の活性化につながれば嬉しいですね。

今回、私たちのワーケーション体験を掲載いただいたメディアをみた長野県の企業様から、ワーケーションの感想等聞かせてほしいというお話もいただきました。
​こういった取り組みを通じて新しい働き方への見識をご提供していくことも、イトーキが掲げる企業コンセプト『明日の「働く」を、デザインする。』につながるのではないでしょうか。

自治体側の地方活性化と、企業側の働き方改革、二つの利点が共存している新たな働き方である「ワーケーション」は、SDGsへの貢献という観点でも大きく期待されています。

企業としては、ワーカーのワークライフバランスに好影響を及ぼしモチベーションが高まる、また普段と異なる環境で働くことにより生産性や創造性が高まるという点で、働きがいの向上(SDGs8番「働きがいも経済成長も」)への寄与が期待されます。また心身ともにリフレッシュして仕事に臨めるので、健康経営(SDGs3番「すべての人に健康と福祉を」)にも繋がります。

一方、自治体としては、まず地域の活性化への貢献が挙げられます(SDGs11番「住み続けられるまちづくりを」)。他にも、そこに至るまでの過程やワーケーションを通じて、地域と企業の新たな関係性も生まれます(SDGs17番「パートナーシップで目標を達成しよう」)。企業と地域の関係性は、地域課題解決のための取り組みへも繋がっていくのではないでしょうか。

◇ ◇ ◇

以上5回の記事を通して長野県・岡谷市でのワーケーション体験についてご紹介してきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それぞれの立場やお仕事環境でさまざまな受け止め方があるかと想像しますし、ワーケーションに挑戦したくても個人では解決できないハードルがあるのも事実です。

本サイトWORKERS happinessではワーカー一人ひとりが自分らしい幸せを感じながら働くために、課題も含め等身大の姿を今後もお届けしてまいります。私たちの体験が少しでも参考になれば幸いです。

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