オフィスチェア界隈の話題スポット!
WORKAHOLIC(ワーカホリック)に潜入&チェアコンシェルジュにインタビュー

2011年のオープン以来、累計5万人以上のお客様が椅子を買い求めたと言われるWORKAHOLIC(ワーカホリック)。店舗では、椅子の専門家であるチェアコンシェルジュのアドバイスを受けながら試座し放題(!)と聞き、8月某日、ワーカーズ・ハピネス編集部が潜入してきました!

 

WORKAHOLICってどんなところ?

 

場所は、東京都・日本橋馬喰町。最寄り駅から5分ほど歩くと、優しい光があふれるガラス張りのお店を発見!

▲ 期待が高まる外観

 

入口を探していると…お約束をしていた、チェアコンシェルジュの伊藤さんが笑顔で迎えてくださいました。

 


▲ チェアコンシェルジュ・伊藤僚範さん

 

ミュージアムのような店内には、オフィスチェアがずらり。この中から、自分にピッタリの椅子を選べるのかと思うと、ワクワクします。


▲国内最大級の品揃えだそう!

 


▲イトーキのアクトチェアも発見!(写真右側 / 右から2番目)

 

さっそく、伊藤さんに
WORKAHOLICの
人気のヒミツを聞いてみました。

 

――すごい数のオフィスチェアが展示されていますね!全部でどれくらいありますか?

15メーカー、46種類程のオフィスチェアを展示しています。入れ替えのタイミングなどでも変わってきますが、70脚近くからお選びいただけますよ。

 

――70脚!!セレクトのポイントはなんですか?

機能性、品質、お客様が購入後も安心して使い続けられる保証・アフターサポート、社会的評判、お客さまのニーズ、環境への取り組みなどの社会的信用度、椅子の独自性・コンセプトなどを考慮し、総合的に判断しています。

 

――まさに、プロが厳選したオフィスチェアが揃っているのですね。となると、迷いに迷ってしまいそうです…!

そうですよね。だからこそ私たちは完全予約制のチェアコンシェルジュサービスをご用意しています。
はじめにチェアコンシェルジュがお客様に現状の悩みや困りごと等をヒアリングし、椅子ごとの特性と負担の少ない座り方をお伝えしています。素材の違いや相性を確認したり、細かな仕様の説明を行い、選ぶポイントを知ったうえでいろいろな椅子を試していただきます。
その中から、座り心地の良かった椅子を数脚絞っていただいてから、お客様の身体に合うようセッティングしていきます。好みを伺ったうえでコンシェルジュからも別の椅子を提案することもあります。

 

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チェアコンシェルジュサービス(完全予約制・3,300円)

2時間のチェアコンシェルジュサービス+
WORKAHOLICオリジナルブレンドコーヒー/ソフトドリンク+オリジナルノベルティ

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▲負担の少ない座り方を教えていただき反省する編集部員

 

――椅子も相性があるのですね。プロの方にアドバイスをいただきながら、実際に座って比べられると安心感が違いますね。でも、予約が取りにくいと噂で聞きました…。

予約をお取りいただけるのは、平日だと2週間先、土日だと1ヶ月ぐらい先でしょうか。以前はエンジニアやデザイナーの方が多かったのですが、在宅ワークの拡がりでさまざまな職種の方にご来店いただくようになりました。予約の混み具合は、時期によって異なりますので、一度お問合せくださいね。

 

 

チェアコンシェルジュってどんな仕事?

ここからは、チェアコンシェルジュの具体的な仕事内容や、伊藤さんご自身についても迫っていきます。

 

 

――チェアコンシェルジュの仕事を一言で表すと…!

「その人に合った1脚を、一緒に探す仕事」だと思います。
ここで展示しているようなオフィスチェアにはさまざまな機能がありますが、多機能・高機能なものがお客様にとって一番良い椅子であるとは限りません。あくまでも一つの道具であり、活かせるかどうかはその人次第だと考えています。
例えば、人気の機能にヘッドレストがありますが、「あった方が良い」ではなく「その人に必要か・その人が活かせるか」なんです。例えば何脚か試してみて圧迫感を感じるようであれば、その人にとってはヘッドレストがない椅子の方が合うということになりますね。

 

――なるほど!ついつい多機能・高機能なものを求めがちですが、自分にとってはどうか?が大切なのですね。伊藤さんは、お客様に合った1脚を一緒に探すために、どのようなお話をされるのでしょうか。

お客様が使用する「環境」と「目的」。どのような「お悩み」があるのか。特にこの3点を詳しく伺います。
在宅ワーク用にオフィスチェアの購入を検討されている方の場合、お客様によって環境が大きく異なります。仕事スペースのレイアウト、使用するデスクの形状やサイズ、デスク上の物や配置。ノートPC+モニターで仕事をされるのか、モニターは何台か、PCスタンドは使用しているか。逆にノートPCだけであれば、モニターを使わない理由があるのか…などを聞きながら、お客様が椅子に座るイメージを膨らませていきます。

 

「壁を背にして仕事をしている」とお聞きしたら、リクライニング機能を十分に活かせない可能性を確認できますし、「ダイニングテーブルで仕事をしていてモニターは使えない」とお聞きしたら、その作業姿勢に合わせたアドバイスができます。丁寧なヒアリングによって、お客様とのボタンの掛け違いを防ぐことができるのです。

 

例えばお客様の身長が150センチで、机の高さが75センチぐらいだったとしましょうか。すると、椅子の高さを調整するだけでは足が浮いてしまうので足置きが必要になります。一般的な足置きは足を置きやすいよう爪先上がりになっているのですが、フローリングの場合、踏み込む力で椅子が後ろに流れていってしまいます。そこで床の素材を確認し、フローリングであれば床にマットなどを敷く方法や、斜めになっていない足置きのご提案を行います。

 

――なるほど!お客様の体格と環境をもとに、ゴールに近づいていくのですね。チェアコンシェルジュの方の頭の中を、少し覗けた感じがします。知識と経験、どちらも重要になりますね。

そうですね。チェアコンシェルジュは、その人に合うもの・利益になるものをしっかり案内できる製品知識を身につけ、効果的に使ってもらうための身体の使い方を学びます。WORKAHOLICでは定期的に勉強会も行なっていて、書籍の出版やTV出演などされる身体のしくみや姿勢に精通した講師の方を招いて行うこともあります。

 


▲「その人に合った1脚を、一緒に探す仕事」と話す

 

――ところで伊藤さんは、もともとオフィス家具に興味をお持ちだったんですか?

実は、そんなことはないんです(笑)家電量販店に勤めた後、専門スクールで入学相談や進路相談の担当をしていました。そこで、悩みやニーズを聞いて、寄り添いながら解決策を一緒に探していく仕事にやりがいを感じるようになりました。
一方で、私は腰のヘルニアを経験していて身体の使い方に関心があったんです。ちょうど勤めていた専門スクールがリラクゼーションの技術を教えているところだったので、健康や身体のしくみについて自分でも少しずつ勉強を始めて。そうして、巡り巡って当社でチェアコンシェルジュをしているというわけです。

 

――結果的に、これまでのご経験を活かせる仕事に巡り合えたのですね。

そうなりますね。早いもので、もう8年になります。入社したばかりの頃は、自分の未熟さを感じることもありました。当時はお客様の質問に対して正確に答えることに一生懸命で、自分の座り方に自信がなく完璧な作業姿勢を求めていたお客様に、写真を使いセンチ単位で正しい座り方などをご説明しました。すると、センチ単位のズレが気になり余計にストレスを感じさせてしまって…。本末転倒ですよね。お客様の受け止め方に合わせて、お伝えの仕方も工夫する大切さを気づかされました。

 

――最後に、WORKAHOLICの今後について教えてください。

現在もオフィスチェアを軸として、デスクやライト、PCスタンドなどの周辺機器を取り扱ったり、法人向けサービスを展開したりしていますが、より幅を広げて「デスク環境といえば、WORKAHOLIC」と言っていただける存在を目指していきます。

 

――ありがとうございました!

 

〜取材を終えて〜

インターネットで大量の情報や口コミを調べられる今。自分が本当に何を求めているのかが分からなくなるときがあります。一人ひとり違うから、ピッタリのものも違う。そんな当たり前のことを忘れかけているのだと気づきました。

WORKAHOLICでは、イトーキの「アクトチェア」や「フリップフラップチェア」、「スピーナチェア」、「vertebra03」が展示されています。チェアコンシェルジュの方と話しながら自分の働き方を振り返り、ピッタリの1脚を探すプロセスは特別な体験になりそうです。ぜひ、気になった方は足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

 

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[店舗情報]

最適な一脚に出会えるワークチェアの専門店
WORKAHOLIC

東京都中央区日本橋馬喰町2-7-15 ザ・パークレックス日本橋馬喰町 1F

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