突撃!隣の社長室
イトーキで目撃したラウンジライクな解放空間

月間約2,000人の見学者が訪れるイトーキ本社オフィス「ITOKI TOKYO XORK(イトーキ・トウキョウ・ゾーク)」。
私たち社員もお気に入りの「常に進化し続ける社長室」が2022年4月に続き、2023年9月にリニューアルしました。ライターMさんに伝えたところ、さっそく突撃訪問が!

 

 

ラグジュアリー&オープンすぎる社長室⁉️

 

ライターMです。今回は私がレポートします。
2018年秋に誕生した「ITOKI TOKYO XORK」は、イトーキが考える新しい働き方とそれを体現するためのオフィスとしてデザインされているそう。そんな、ABW※1の導入や居心地の良さが重視された最先端のオフィスエリアを抜けると、社長室らしきスペースが…!?

 

 

「こんにちは! デザイナーの槌田です」

 

 

こんにちは!(え、ドアも壁もない?)

 

「こちらが、社長室のコンセプトを表現したサインです」

 

 

い、ま、「居間」ですか?

 

「正解です! ①社員が集い、くつろぐ“居間” ②社長と社員の“今”を共有する場 ③社員同士の“合間”をつなぐ場 という3つの意味が込められているんです」

 

なるほど〜左側が閉じていないのは、もしかして!

 

「そうです。オフィスエリアとの境界をなくした、社長室のオープンでウェルカムな雰囲気を表現しています」

 

ドアや壁がない社長室、斬新ですよね。

 

「もともとガラス製の間仕切があり開放感はあったのですが、2022年4月のリニューアルで今サインが貼ってある一部を残し、あとは全部なくしてしまいました」

 

見学者の方も、驚かれるのでは?

 

「そうですね笑。社長は、見学大歓迎で、在室しているときは名刺交換もしていると聞いています」

 

美術館のようなシェルフ! 本もありますね。

 

 

「はい。社長がセレクトした本を置いています。来客の方や社員とのコミュニケーションのきっかけにできたらということで」

 

 

座りたい&触りたい!

 

このフカフカのソファは、座りたくなりますね!

 

 

「実は、それが狙いなんです。『ラグジュアリーな空間で、リラックスして語り合う』という社長のイメージに合わせて、今年9月のリニューアル時に新しく設置しました。これだけ大きなソファだと、張地で大きく印象が変わります。例えば、レザーだと重厚感マシマシになってしまったり笑。この張地は、イトーキで取り扱っている『Knoll Textiles』のものなのですが、複数のサンプルをソファ表面や側面に置いてみながら、デザインチームで検討しました」

 

このテーブルは、模様や表面が均一ではなくて、面白いですね。カーブも、心地良いです。

 

 

「イトーキの『ミートラウンジ』というシリーズで、これはサステナブルなエコ素材として注目されているコーヒー豆のかすを活用したタイプになります。

 

形については、居間をイメージしてやわらかい印象にしたかったのと、机の角にぶつかることがなく人が行き来しやすいようにということで選びました。自然素材を使っていて、均一ではないからこそ、見て触って楽しめる良さもありますね」

 

なるほど〜。ここでパソコン作業をするようなことも?

 

「はい。ソファに座りながらでも作業がしやすい高さにしています」

 

そして、やっぱりこのペンダントライトですよね! 高級ホテルのような、ラグジュアリー感がすごい!

 

 

「嬉しいですね。大きさも大小あるため、さまざまな場所からの見え方を検証して、高さやバランスを調整しました。設置位置は、耐荷重の問題もあったので、電気工事の方に確認しながら決めました」

 

 

社長室には“映え”も必要!?

 

ほかに、デザイナーとして注目してほしいポイントなどはありますか?

 

「オンライン会議のときの、“モニター映え”ですね!」

 

(というわけで、取材班も)

 

おおお〜映えています!

 

「シェルフやペンダントライトはもちろん、社長室の外の壁に設置している立体的な木製レリーフが映り込んで、良いアクセントになるんですよ」

 


▲社長室の外の壁に設置している木製レリーフ

 

なんて細かいところまで! こんなに素敵な社長室が完成して、社長もお喜びだったのではないですか?

 

 

「リニューアル後に、『さすが、ツッチー!』とチームの代表にメッセージをいただいたようで、驚きました笑。社長室の場合、要望も感想もダイレクトに伝わるのでプレッシャーを感じていたのですが、イメージの擦り合わせができたあとは、全面的にプロジェクトチームに任せていただけたので進めやすかったですし、やりがいを感じました」

 

「進化し続ける社長室」ということは、これからも変わり続けるということですよね。もし、次の機会があればどうしますか?

 

「2022年、2023年と、コンセプトや内装自体は大きく変えていないので、次は内装のリニューアルにもチャレンジできたらなと思います」

 

そのときは、また突撃させてください! 快適で、すっかり長居してしまいました。そろそろ失礼しますね。

 

「はい、ありがとうございました!」

 

初めから気になっていたのですが、社長室の入り口にあるこれは?

 

「競技用の輪投げ※2なんですよ〜、こんな感じで5メートル離れたところから、えい!」

 

(ああ〜)

 

 

 

突撃訪問を終えて

 

2023年9月のリニューアルで、解放感にラグジュアリー&リラックス感がプラスされた社長室。社長不在時は、社員が部会などで活用することもあるそうです。

 

今回は詳しくご紹介できませんでしたが、解放感を保ったまま、外部に音が漏れる問題を解消できる吸音カーテンが採用されていたり、デザイン性と吸音性を備えたホワイトボード付きスクリーンが置かれていたり…と、随所にオフィス家具メーカーのノウハウが散りばめられていました。

 

最後に、「“居間”で和気あいあい」な雰囲気の取材風景をどうぞ!

 

 

槌田さん、ありがとうございました!

 


※1 高い自己裁量により、オフィスワーカー自らが働き方を自律的にデザインできるように、具体的かつ体系的に社員の行動を変えていく総合的なワークスタイル戦略
※2グループ会社であるイトーキマルイ工業が公式輪投げの競技用具を製作し普及を推進。近年は「ユニバーサル輪投げ」も開発